Pay It Forward
Pay It Forwardという映画があって、私はそれを見て感動した。
ウェブサーフィンをしていたら、実際にそれが実行された知らせを見つけたので紹介。
誰かのために、何か送る、そしてそれが連鎖するという枠組みはいつ見ても素敵に感じる。
「コーヒーが無料だったら嬉しいだろうな」という想像の先に行為が先立っている。
「コーヒーを無料にしてくれればいいのに」という不満の裏側には、「コーヒーが無料だったらいいのに」という願望が隠れている。その願望を満たすのは、誰でも良い。店員でもいいし、友人におごってもらってもいいし、はたまた先客が払ってくれてもいい。提供される側と提供する側をつないでいるのは金銭のやりとり。
先客がコーヒーをおごることによって、提供者と被提供者のやりとりが、被提供者同士のコミュニケーションに変化した。提供者と被提供者の関係は、非対称。与えるものと受け取るもの。一緒に何かする関係ではない。先客がコーヒーをおごることによって、場が変容する。提供者が媒介となってコミュニケーションが起こる。先客と今目の前にいる客をつなぐ存在としての店員。店員と目の前の客は、店員の情報提供(先客がおごってくれたんですよ)によって、先客の前で同等(立場が同等)な存在となる。提供者と被提供ではなくなる。
とても興味深い。