駄文をつらねるウェブログ

駄文・乱文・残滓

体力

技術は、基礎体力の上で成立する。

今は情報が簡単に手に入る。困ったときは人に聞くよりもインターネットで検索をしたほうが早い。そして、精査された情報は、とても効果的に働いてくれる。しかし、それらはただの情報であって、それを実行するのは、自分自身だ。

ブログを始めたとき、あまり人が見てくれないことに悩む。そして「アクセス数を増やすための効果的な手法」を探す。「効果的なタイトルの付け方」を学んだとしても、ブログの記事が更新されないことには、せっかくの技術が活用できない。

小説を書くときにも、「まず書き終える体力を身につけよ」という。起承転結や、魅力的な登場人物についての技術は、体力を付けたあとの段階だ。完成したあと、「もっとよくするにはどうしたらいいか?」という悩みのあとに、技術・手法が付随してくる。悩むのは、完成させてからで良いはずだ。

それを繰り返すことで、少しずつ成長できる。努力ではなく、「もっとよくするにはどうしたらしいか」という工夫が重要だ。自分や自分の作品を目の前にして、「もっと!」と問いなおすことが、次のステップだ。

私が犯しがちの過ちは、空虚を目の前にして(想像でしかない)「もっとよくするにはどうしたらいいか」とひたすら思い悩むことだ。なにもないのに何が「もっと」だ。まず基準となるモノを完成させよう。そこから一歩一歩、歩いて行くしかないのだ。