駄文をつらねるウェブログ

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できるかできないじゃなくて、やるんだよ

物書きの人と話す機会があった。彼は趣味で物語を書いている。

毎日一話という制約で、半年以上書き続けているらしい。その根性はどこから来るのか。私も友人から勧められてブログを立ち上げてからは、毎日最低一記事を上げるようにしてきた。彼は「ときには眠くてあまりうまくかけなかった時もあるけど」と、さぞ、それが当たり前のように苦笑交じりに語った。そのとき私が感じたのは、そのときそのときのベストさえ尽くせばいいのだという安心感だった。

私は毎日創作を続けることができない。それは他者を予定しすぎているから。仮想の存在にヘコヘコしながら、作り続ける。そうすると存在しないはずのプレッシャーに押しつぶされて創ることを辞めてしまうからだ。そんな私に対して彼は「できるかできないじゃなくて、やるんだよ」と激励してくれたが、その言葉の真意がやっと掴めた気がした。

彼は私よりももっと高い領域で戦っている。できるかできないかの次元で迷っている私に対して、彼はどのようにしたらやれるだろうか、やり続けるにはどうしたらいいかという次元にいる。

前に、「誰も私の作品を望んでいない。」という記事を書いた。ここに書いたことは本当にその通りだった。私の作品は誰かが望んだものではなくて、私が望んだものだ。私の作品は誰かの作品である前に私の作品であることを忘れている。あなたのために作ったんです、という言葉はもしかすると言い逃れなのかもしれない。

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