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いつもどおりネガティブだったので『空が灰色だから』

空が灰色だから』というマンガ本を3年位前に漫画喫茶で見つけた。

最初は詩的なタイトルに惹かれて手にとったけれども、中身はとても私にとって最高だった。出てくる女の子は萌えとは掛けはなれているけど、とてもかわいい。ただ、この漫画の魅力はそこじゃない。コミュニケーションが題材になっているような気がする。普段の会話の延長戦に気が狂うような、心がざわつくような不安感が描かれていて私はとても好きだ。

この漫画との出会いは、私の頭を横から殴りつけたかのような衝撃を残した。ガツンと価値観が変わった。「なんだこれは?」と読みすすめるにつれて、心が闇に吸い込まれていく。統合失調症患者の中身を見ているような気分になる。漫画の内容は、やすっぽいコミュニケーションを皮肉しているようにも取れる。

黒色とはいえない灰色な気分にさせてくれる。この微妙な気分をなんと表現したらいいか。絶望か?問題提起か?うむ、言葉では形容しがたいよな気がする。