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唇の怪我と自意識

唇に怪我をした。

顔というのは、「店の顔」などと慣用句的に使われるように、外部へのインタフェースとなる。人にとっての顔というのは、コミュニケーション(とりわけノンバーバルコミュニケーション)にとって言うまでもなく重要である。自らの表情によって相手の対応・表情も変わるし、相手の表情によって自分が変わる。

唇に怪我をすると困ったのは、喋っている最中に傷が開いて(せっかくかさぶたができていたのに)痛みでしゃべり方がおかしくなってしまったことだ。相手は「目の前にいる人のしゃべり方がおかしい」となって、その原因はいまいちわからない。

相手は変に思うだろうなと一度思うと、しゃべることに臆病になってくる。自信なさ気に視線を逸らしたり、短文だけで返したりする。その変化は、相手にも伝搬する。落ち着かない様子に、相手も落ち着かなくなっていく。

相手は表示されたものに対して、正しく対応する。それが忙しない様子なら、忙しなく対応する。恥ずかしさにもじもじしながら何かいえば、相手もなんとなく恥ずかしさを感じる。

落ち着かない原因が腹痛であっても、相手は原因に関わらず落ち着かない対応をする。表示が大事だ。

今日は一段とうまくまとまらなかった。